新秋田県立美術館で開催している「スタジオジブリ・レイアウト展」に行ってきました。
アニメーションのレイアウトとは「画面構成」のことで実際に画面の何処にキャラクターを置き、どういう動きをして、背景はどんな絵で、カメラはどういった動きをするのかという情報が書きこまれたものです。
アニメーション作品の設計図といわれているものですね。
実際にキャラクターや構造物が本編と同じくらい書きこまれたものもあったりして情報量の多さに驚きました。あとレイアウト用紙には背景の空の色の指示やキャラクターに関する指定なども書きこまれていました。
このレイアウトをもとに作画や背景が書かれるということで、レイアウトの重要性が解る展示になっていたと思います。
ジブリというか宮崎駿作品で一番好きなのが「千と千尋の神隠し」なのですが、そのレイアウト用紙が天井近くまで部屋いっぱいに展示してあって楽しめました。
あと「千と千尋‥」の展示の入り口部分が、映画本編の中に出てくる異世界に続くトンネルをくぐるような展示になっていて、トンネルの出口には壁一面に湯婆婆の「油屋」の拡大したレイアウトが貼ってあったりして、作品の世界観に浸れる演出になっていました。
その他に小さいころに大好きだった「未来少年コナン」や「アルプスの少女ハイジ」「ルパン三世 カリオストロの城」のレイアウトもあって感慨深いものがありました。
印象的だったのがレイアウトの紙に書かれた線が、エンボス加工のように凹んでるものがあったことでした。
何度も作画の時にトレースしたためにそうなっているのかなと思ったりして、その凹んだ線に良いものを造ろうとする人の心意気を見たような気がしました。